DxO PureRAWを使ってみた

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RAWのクオリティが上がる魔法

PureRAWすごいですね…!!
Nik Collection 3 でお馴染みのDxOから新しいツール「PureRAW」が公開されました。
まだ軽くしか試せてないですが、周辺光量落ちや歪み補正、各種ノイズ除去をいい感じに行ってくれる便利なツールのようです。
星景写真への適応結果がかなり良かった印象を受けました。
試した結果を載せておきますので、気になる方はご確認ください。

ちなみに、2021年5月31日まで発売記念セールとして30%で購入できるようです。







DxO PureRAW でできること

PureRAWはRAWファイルに使うツールになります。
入力したRAWファイルに対して、

  • DxO独自のデモザイキング
  • ノイズ除去
  • 光学補正

を行います。
デモザイキングはカラー画像を作る際の処理のことです。
ここでは詳しく説明しませんが、デモザイキング処理によって表示される画像の色味などは異なります。
ノイズ除去は今流行の人工知能を用いているようです。
ディテールの保持とノイズ除去のバランスが最適になるような処理を行ってくれます。
光学補正はDxO独自の光学モジュールを使って、周辺光量落ち・歪み・色収差・シャープネスを改善してくれます。
この光学補正はカメラとレンズの組み合わせごとに用意されています。
そのため使用しているカメラとレンズの組み合わせがない場合は使えませんが、非常に綺麗に補正を行ってくれました。

PureRAW の使い方

PureRAW の使い方はとても簡単で、RAWファイルをドロップして処理開始ボタンを押すだけです。
画像出力後、LightroomやPhotoshopへの読み込みまで行ってくれるので、現像処理への移行も大変楽です。

1. DxO PureRAWの起動

ソフトのインストール後、起動するとこんな画面が立ち上がります。

デモ版は30日使用することが可能です。
一番良い結果を得ようとする場合はGPUのスペックがかなり要求されますので、一度自身のPCでしっかり動作するか確認はした方が良いと思います。

2. 画像のドロップ&ドラッグ

起動後、処理したい画像をドロップ&ドラッグします。

すると次のような画面が表示されます。

ここでは撮影時のカメラとレンズの組み合わせを選択します。
組み合わせがない場合もありますので、お使いカメラやレンズの組み合わせが入っているか確認しておいた方が良いでしょう。

3. 処理開始

光学モジュールの選択が終わったら画面左上にある「画像を処理」ボタンを押下します。

押下するとこのような画面が表示されます。
RAW処理中の方法ですが、

HQ処理

通常照明条件下で撮影された画像に最適化された方法で、シンプルですが効率的な結果が得られるとのことです。

PRIME処理

DxO独自のノイズリダクション処理で光量が乏しい環境下で撮影された画像に効果的ですが、処理が少し重いため時間がかかるとのことです。

DeepPRIME処理

DxO独自のディープラーニング処理で非常に素晴らしい結果が得られる反面、ミドル〜ハイレンジクラスのGPUが必要になる処理です。

可能であればDeepPRIME処理を使うのが理想的だと思いますが、ディープラーニングを使用しているためGPUのスペックが要求されます。
GPUが載っていないPCでは間違いなく動かせませんし、載せている場合でもノートPCでは少し厳しいかもしれません。

4. 処理後

処理完了後、以下のような画面が表示されます。

「ここにエクスポート」を押下することで現像処理を行うツールへ出力することが可能です。

あとはそれぞれの現像処理を行うだけになります。

PureRAW 試してみた

2枚程度ですが、PureRAWを試した画像を載せておきます。
どちらもLightroomで同じパラメータで現像した状態でPureRAW処理後の画像にはLigthroomのレンズ補正を適応していません。
2枚目の星景写真は35mm GMで撮ったためレンズ補正が使えていない状態での補正となります。

Lightroomでの現像のみ

PureRAWで処理後、Lightroomでの現像

Lightroomでの現像のみ

PureRAWで処理後、Lightroomでの現像

1枚目は135mm GMとRⅣの組み合わせで、光学モジュールも適応しております。
2枚目は35mm GMレンズとRⅣの組み合わせで、光学モジュールがまだ公開されていないので周辺減光は補正できていない状態です。

所感としては、星景写真への適応が大変効果的な気がしています。
謳い文句通り高ISO感度で発生するノイズやディテールの改善がされている影響かと思われます。
また通常の環境下でも多少明瞭さや色味のバランスが改善されているように感じました。
工程としてもさほど作業量が増えるわけではないですし、個人的にはとても有用なツールのように感じます。
夜景や高感度でよく撮影される方はマストなツールになりそうですね!

2021年5月31日まで発売記念セールとして30%で購入できるようです。
Nik Collectionもかなり使い勝手の良いツールですので、この機会にまとめて購入はいかがでしょうか?












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